作家の高嶋哲夫先生を講師にお招きした夏季集中講義「日本作家作品研究」を9/9~9/12に開講しました。

玉野市出身の高嶋先生は専業作家として長年活躍されており、2007年に映画化された「ミッドナイトイーグル」をはじめ、災害や科学技術を題材とした小説を数多く執筆されています。また、「首都岡山―新しい日本の形―」をはじめとして、巨大災害の発生を見据えた社会のあり方についても積極的に発信を続けられています。

「日本作家作品研究」は、平成21(2009)年の総合人間学部設置以来、高嶋先生を講師にお迎えして16年続いている科目です。計15コマの講義の中で、小説の基本的な構成、書き方や、映画、ドラマ、漫画といった他の媒体との関係性など、小説を様々な角度から考えることで、読書と創作の楽しみを知ることを目標にしています。

今年度は言語文化学科をはじめ、ビジネス心理学科、地域マネジメント学科、短期大学健康栄養学科の学生と、聴講生を含む18名が受講しました。

授業では、「作家としての仕事」をテーマにした回もあり、学生自身も実際に小説を書いてみるなど、書き手の目線から作品に触れる体験をすることができました。
また、小説という形で社会への問題提起を続ける高嶋先生の思いを聞き、学生それぞれに、現実社会の事象についても考えを深めたようでした。

受講した学生からは、「高嶋先生の講義を聞き、社会への問題意識が高まった。」「未来を担う私たちがしっかりしなければならないと感じた」などといった感想が聞かれました。

「日本作家作品研究」は、来年度も同時期に開講する予定です。