今年度、看護学研究科に入学された江國享美さんにお話を伺いました。江國さんは、臨床で勤務を続けながら大学院の勉学に奮闘されています。ご紹介させていただきます。

1.大学院の進学を決めたきっかけや理由

 30年近く看護師として手術室・血液内科・外科・慢性期内科などを経験し多忙な業務の中で臨床経験を積んできました。しかし、患者さんや他のスタッフとの関係の難しさやトラブルなどにより退職や休職をするスタッフを見てきました。その中でスタッフのメンタルサポートの大切さに着目するようになり、看護師が心身ともに健康で患者さんに対して、良いケアの提供ができるようにスタッフを支えていきたいと考え、リエゾンCNS(専門看護師)を目ざして大学院にきました。

2.仕事と大学院の両立について

 仕事は4月までは3交代フルタイムでの勤務をしていましたが、勉強にかける時間を増やしたいと考え、職場とも相談して5月から週3回のパート勤務(平日1日日勤・週末2日準夜勤)に切り替えました。不器用で要領も悪いのですが、趣味の読書やTV鑑賞を取り入れながら気持ちの切り替えをしています。職場の了解を得て、3年間の長期履修制度を利用し大学院に通っていますが、スタッフの応援が力となっています。

3.大学院で今後学びたいことや楽しみにしていること

 法律や制度等の知識や考え方など、大学院で学んだことが臨床実践で活かせるとともに、患者さんへの理解が深まってきていると感じています。今後、岡山県内や東京女子医科大学病院で実習する予定ですが、CNSの指導を受けながら、専門的な知識・視点を持って臨床で学んでいけることを、今から楽しみにしています。

【写真:院生室にて奥が江國享美さん、手前が平井貴之さん】

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