障がい者とそのご家族、医療・福祉の専門家やボランティアがともに貸切列車で1日旅行を楽しむ倉敷駅発着の観光列車「倉敷ひまわり号」が5月26日に運行され、福祉の資格を持つ学生と教員が介助ボランティアとして参加しました。

「倉敷ひまわり号」での取り組みはOHK 岡山放送より取材を受けました。
放送は6月22日(土)12:00から。30分の特集番組として放送される予定です。

「倉敷ひまわり号」は、障がいなどにより、遠出が困難な人にも旅を楽しんでもらおうという思いから、1985年より「ひまわり号を走らせる倉敷実行委員会」が年に1度実施し、コロナ禍の中止をはさみ今年で37回を迎えた倉敷市民のほか多くの人々の愛と奉仕によって支えられている大切なイベントです。
今回の行先は姫路で障害者50名(応募者約80名)と、ボランティアなどスタッフ約150人が参加しました。
参加した学生は、高校時代に初任者研修(旧ホームヘルパーに相当)を修了し、地域が末永く元気でいるためにどんなお役に立てるのかについて本学科で熱心に学んでいる学生で、これまでの経験を最大限に活かしてボランティアに臨みました。
参加した本学科の中村敏講師は、高齢や障がい等の有無にかかわらず、すべての人が安心して楽しめる旅行「ユニバーサルツーリズム」(UT)の専門家として、全国で実践的に活動をしています。
姫路UTセンターのアドバイザーをしているご縁から、今回の「倉敷ひまわり号」では、姫路の市民らにも声をかけ、多くの方々の尽力により姫路社会福祉協議会で65名のボランティアを取りまとめ、お出迎え態勢を整えました。
 姫路の旅で一番の観光名所である世界遺産の姫路城は、急な坂道や段差が続き、倉敷のボランティアだけではたくさんの車椅子の方と一緒に上ることに大きな課題がありましたが、倉敷と姫路のボランティアがともに支えあい、みんなで天守閣の真下の備前丸広場まで上り、市街地の景色を眺めることが出来ました。

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