講義「地域実践基礎」の中で、5月31日(金)に地域マネジメント学科2年生8名が玉野市を現地調査しました。
午前中は玉野市役所を訪問し、玉野市農林水産課の方から、玉野市の農業の現状と課題、取り組みについてご説明いただきました。全国と同様、玉野市における農業従事者は減少を続け、農業従事者の高齢化・担い手不足、米価の下落、資材費・燃料費等の高騰などが課題となっていることがわかりました。
玉野市は、課題解決に向けて、収益性の高い施設園芸の推進、「玉野市農業経営支援金」による経営支援などに取り組んでいることを伺いました。
ただし、若者を農業に呼び込む効果的な施策は打ち出せておらず、今後どうしていくべきか考えることが、学生にとっても課題となりました。

午後は、玉野市の地元企業であるネクストイノベーション株式会社を訪れました。同社は玉野市内において、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)に取り組んでいます。この取り組みは、耕作放棄地の解消、新規就農者の増加、地域特産品の開発などに貢献し、また、太陽光発電による売電収入が得られるため、農業の経営改善にも寄与するシステムとなっています。
ネクストイノベーション株式会社、太陽光発電の導入、保守管理を担う事業者と山陽学園大学が連携した、新しいソーラーシェアリングプロジェクトもスタートし、農業の新しい可能性に挑戦するところです。学生も現地での説明を興味深く聞いていました。