本年度、本学は岡山市消費生活センターと連携して、岡山市にエシカル消費を広めるためのラジオCM作成に取り組んでいます。その活動の一環で、地域マネジメント学科2年生8名が食品ロス削減に向けて先進的な取り組みを進めているハローズ江崎店(岡山市中区江崎)を7月5日(金)に現地調査しました。
ハローズは支援団体が直接店舗に賞味期限が近い食品などを引き取りに来ることで、当日消費期限の商品提供も可能となり提供商品が増える「ハローズモデル」を国内で初めて2016年11月に開始しています。
この日は、NPO入居困難者路上生活者支援あかりの引き取りの現場に立ち会い、同団体の山本理事長に学生がインタビューしました。食品等の引き取りの一回当たりの利用者は20~30人で、引き取りの場が利用者同士が気楽に話せる場所づくりにもなっていることなどを伺えました。

 

その後、ハローズ商品管理室長の太田様よりハローズの食品ロス削減の取り組みについてご説明いただきました。フードバンクの取り組みは、パート社員の「廃棄商品は減らすけど、どうしても出てくる商品を捨てるのはもったいない」という一言をきっかけに様々な方法を調べたところ、フードバンクの取り組みが岡山にもあることを知ったことから始まっています。
ハローズモデルを開始して、ハローズ全店舗での食品等の廃棄率は2015年0.8%から2023年0.42%にまで削減されました。また、各店舗周辺の引取団体への提供量は増加していて、生活支援に貢献しています。
「買い物は投票」=「エシカル消費」という考え方は欧米では定着していますが、日本ではまだ普及していません。
今回の現地調査で学んだことを活かして、エシカル消費を広めるためのメッセージを学生が考えていきます。